G線上のジャリア

〜何も生み出さなかった・続〜

初めて私が少数派になった話 〜教室がカオスな光景になりました〜

というわけで今回は、私が生まれて初めて「え、私だけじゃん」と思ったエピソードをつらつら書いていくことにしよう。

 

ところで、皆さんが黄色いハットを被っていた小学生の頃、給食にメロンは出ただろうか。

 

高級食材、メロン。私の小学校では何故か3ヶ月に一回のペースで出ていた。子供ながら、滅多に食べられるものではないことは知っていたため、ウキウキした。

 

朝の会にて、日直が給食のメニューを読み上げる。

「今日は、〜〜(略)と、デザートはメロンです。」

日直の2人が揃って読み上げた。

 

 

そして、4時間目が終わり、給食へ。

 

もちろん、プレートの上にはメロンの切り身がが乗っかっていた。

果肉が灯りに照らされて、光が反射している。

ちょっと硬いのかな、果肉がたくましい。

 

瑞々しいメロンを見て、目を輝かせていたのはきっと私だけでなかったはずだ。

 

急いで食べて、メロンを食べる。

うん、やはり果肉が硬い。けどメロンはメロン。果汁を少しこぼしながらムシャムシャと食べた。

 

ふう。「ごちそうさま」の号令まで少し待つことにしよう。

教室の前では、メロンの争奪戦が繰り広げられていた。

力強い「最初はぐーじゃんけんぽん」

志村けんもきっと、ここまで「最初はぐー」が浸透するなんて思いもしなかっただろう。

 

 

 

 

突然、他の班の子たちが

 

「メロンの皮、美味しいー」

 

と言っていたのが教室中に響き渡った。

 

え。メロンの皮?あの網目状のかったい部分?私は耳を疑った。

その班に目をやると、なんとメロンの皮にかぶりついていたのだ。

私は目を疑った。

生まれて初めて、人が果物(正しくは、メロンは野菜だけど)の皮を食べている光景を目にしてしまった。

 

これが、普通の子たちならいいんですよ。けど、たまたまメロンの皮を食べていた子たちは、クラスの中のイケイケボーイandガールだった。人間の謎の性質として、イケイケな人たちの言動を真似したくなる習性があるみたいだ。他の班にも伝染して、メロンの皮を食べ始めたのだ。

 

ついに、私の班にもこの病が襲ってきた。

仲の良い友人も食べて

「メロンの皮、美味しいよ」

と全部平らげてしまったのだ。

 

え、まじ。美味しい気がしないんだけど。

恐る恐る、私も一口食べてみた。

(え、普通にまずいんだけど。皮硬すぎて無理)

それ以降、私は食べることはなかった。

 

でも、人間って不思議ですね。それとも日本独特なのでしょうか。

クラスのほぼ全員がメロンの皮を食べてしまっていた。

ついに、先生も

「おー、みんなえらいぞー」

と言い始めた始末。

先生も皮を食べてしまった。

 

おそらく、これは食育の授業直後というのもあったのかもしれないが、給食の残飯をゼロにしよう!みたいな風潮があったせいだと思う。

 

確かに、その取組はいいのだが、何もメロンの皮を食べるまで無理してする必要があるのか。幼いながら疑問に思ってしまった。

 

そして、ごちそうさまの号令。

食器を各々で片付けるのだが、戻されたメロン皮はたった2、3枚だけだった。そのうちの1枚は私が出したものだが。

 

 

それ以降、この風潮は学年が上がるまで続いた。

メロンはもちろんのこと、スイカの皮もクラスみんな食べていた。まあ私は食べなかったんですけどね。

食べた人たちの中で、どれくらいの割合が「実を言うとまずい」と思っていたのだろうか。いまだに謎である。

 

 

 

だけど、私は一つ物申したい。

 

 

クラスのみんな、みかんの皮は何故食べなかったのか、と。

 

 

 

 

今日はこれでおしまい。お読みいただきましてありがとうございました。